令和5年度 多機能型事業所育ち 第1事業所 公開療育

令和5年度 多機能型事業所育ち 第1事業所 公開療育

実施:令和5年8月23日(水)13:30~15:40

多機能型事業所育ち 第1事業所として、2回目の公開療育を開催いたしました。
当初は、8月9日を開催予定にしておりましたが、台風6号の影響を受け、事業所自体も休所にする状況でしたので、参加予定の方々のご理解をいただき延期して開催しました。
他児童発達支援事業所、放課後等デイサービス事業所、相談支援事業所等々の方々6名にご参加いただきました。

育ちの療育は、保育士等による小集団活動、専門士(OT、PT、ST)による個別活動を行っていますので、その様子を観察していただき、療育終了後は情報交換の時間を設定し、とても活発な意見交換ができました。

小集団活動の運動活動では、「ルールを理解し、身体をコントロールする力を養う」というねらいの基に伝承遊び「だるまさんがころんだ」を行いました。

また、小集団活動の机上活動では、年齢別に2種類の活動を行いました。
一つは「指先の巧緻動作を通して手順を理解し集中力を高める」というねらいで「ストローブレスレット」の作成を、もう一つは「指先の巧緻動作を通して手順を理解し数の概念を養う」というねらいの基、「ジスター袋わけ」を行いました。

OT個別活動では、「口頭指示での理解を高める。視覚情報により集団生活に参加しようとする気持ちを促す」とのねらいの基、指示を聞いて、情報を整理して行動に結びつける練習を行う予定でした。

当日、対象児が体調不良により急遽欠席したため、実際の個別活動を見学していただくことはできませんでしたが、対象児が集団の中で発言することや活動することが苦手で、小集団での活動に参加できないことがあることや、環境の変化(公開療育)による不安感や集中力の欠如を考慮することを留意事項として、4色マーカー・野菜マーカー・果物マーカー・カラーボール・くじ引きBOX を使用し、色の理解、発語の促し、視覚・聴覚情報を処理して判断して動くという活動内容を実際の道具や動きをOTが実演しながら、説明をさせていただきました。

ST個別活動では、「耳で言葉を聴きとる力(音韻認識)の向上をはかる」というテーマで①音の聞き分け課題、音韻課題として、音韻別(「さ」と「ちゃ」を音声提示し、どちらが正しい音かを選択してもらう)、音韻分解(平仮名の音の数を耳で聞いて数え)、音韻抽出(どこに「さ」があるかを当ててもらう)をねらいとして、発語の明瞭度のため、音韻認識の向上を図ることや、耳で正しい音を聴きとる力を養うほか、おはじきで音の数を視覚・触覚的に感じてもらい音韻数への意識づけを図ることに留意しながら取り組みました。

②お口の体操を「グミを用いた咀嚼訓練を実施し、口腔機能を高める」「食べ物も咬断、粉砕、臼摩し、食塊を形成するという咀嚼動作から生理的発育を促進する」「舌を使った左食塊の左右移動等実施し、舌の巧緻性を高める」等をねらいとし、口腔機能を高めると共にグミを食べられるという楽しさや嬉しさを感じながら取り組めるご褒美課題として設定しており、活動が楽しく終われるようにする。
グミを左右移動させる際には、頭を傾けて移動させないように注意する等に留意しながら行いました。

PT個別活動では、「バランスボールを使い感覚統合を行いながら、姿勢調整に繋げるための体幹トレーニングを行う」ことをねらいに、体幹トレーニングと姿勢調整を行いました。

バランスボールに座り、前後左右への重心移動を行い、姿勢が安定してきたら利用児自身で前後左右に動く。
リーチ動作を行い動的バランスを行うというねらいの基、バランスボールに座り、手を伸ばして理学療法士とハイタッチするという活動を行いました。

また、バランスボールに上向きになり、揺れる感覚を感じ前庭感覚への刺激を行いました。
その他、マーカーをセットしてリーチ動作を行ったり、バランスボールを壁に固定し、固有感覚への刺激を行う活動に取り組みました。

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